2008年06月10日
フレンチオープン総括:ナダル対ジョコちゃん、ロジャー戦比較
一体誰がここまでの完勝を予測したでしょうか?大方の予想は、もちろん、ナダルの勝利でしたが、金曜日のジョコビッチ戦(我が家ではジョコちゃんと呼んでいます。フェデラーは、やっぱりロジャーです。)を見る限り、下記のMatch Statisticsは信じられない結果の積み重ねです。
Match Statistics for Nadal vs Roger
Match Statistics for Nadal vs Djokovic
まずは、試合時間。1時間48分は、ナダルにとっても準々決勝のAlmagro戦の1時間44分に次ぐ最短試合で、如何にロジャーの試合でなかったかが分かります。二人ともDFがなかった代わりに、サーブに頼った試合をしていなかったこともサービスエースがロジャーに2つあるだけということからも伺えます。もちろん、ナダルはサービスエースに頼るような試合展開を全く考えていないことは明らかです。NBCのLive放送のなかで、中間的なStatisticsとして、1stServeが入ったときのPoint獲得率、2ndServe時のPoint獲得率というのがありますが、第一セットを1個で落とし、セカンドの出足を躓いた時点で、1stServeが入ったときのPoint獲得率が、50数パーセントに対して、2ndServeからのPoint Get率がなんと0%というのは、衝撃的でした。ここまでで、ロジャーの勝利がないことは確信できましたが、少しもつれ、いくつかのBreak Chancesがロジャーに訪れた第2セット、第7ゲームの2つのBreak Chancesのどちらかを物に出来ていれば、流れを変えることが出来たかもしれなかったのですが、残念です。
サービスの%もファーストサーブを高い確率で入れていくナダル(75%)に対して、ロジャーは、Baselineの後ろ3メートルで構えているナダルに対しても、200キロ近い弾丸サーブを撃ち続けます。セカンド・サードセットで、Firstの確率は上がりましたが、前半戦は、50%台でした。これが、最初から波に乗れない(最初のゲームをいきなり落とし、最初の5ゲームのサービスゲームの4ゲームをBreakされる事態になったのではと考えてしまいます。)ジョコちゃんは、Firstの確率は低いのですが、Second ServeからのPointの獲得率が59%とFirstの57%より高いという結果は、実はサービスに頼らないテニスを展開する準備が出来ていたと考えるべきでしょう。Winners - Unforced errorsがPlus 30というのも立派です。(Nadalはこれを上回るPlus 50ですから、人間業とは思えません...)
ロジャーは、人間らしさを見せてしまったというべきでしょうか。この試合、Winners - UFEsは、minus4。UFEsの方が多かったわけです。このUFEsは曲者で、Statisticsをつける人の主観的要素が入りますので、極めていい加減です。NBCの放送では途中経過で、ナダルのUFEsが10個、ロジャーのUFEsが40個と出ていましたので、NBCのStatsticsをつける人は、かなり厳しく“Unforced” Errorsを取っていたと考えるべきでしょう。それにしてもナダルのUFEsが7個(!!!)とは恐れ入谷の鬼子母神って感じですね。
もうひとつ、ここに現れていなかったのですが、放送中に表示されたショッキングなDataがあります。それは、ナダルの1stServeが100%!100%すべて、ロジャーのバックハンドを狙って打っていたという事実です。これが出たときは、解説のマッケンローも驚いて何かコメントしていたのですが、テレビの前で、崩壊していくロジャーを半分眠りかぶってみていた我々3人と一匹(テニプリ小僧、父、母とバロン)は、コメントそのものを聞き逃したのですが、全くサーブに工夫しないナダルの真実(アベレージのサーブのスピードが173キロはかなりコントロール重視と言えるでしょう)を目の当たりにして、私は飛び起きました!小僧は半分以上寝ていましたが...
久々の長文になりました。ロジャーファンの我々3人としては、是非、ロジャーに前人未到の6連覇を芝の上で達成して欲しいと願っています。ナダルの全仏連覇は、この分だと後数年続きますね、きっと!
Match Statistics for Nadal vs Roger
Match Statistics for Nadal vs Djokovic
まずは、試合時間。1時間48分は、ナダルにとっても準々決勝のAlmagro戦の1時間44分に次ぐ最短試合で、如何にロジャーの試合でなかったかが分かります。二人ともDFがなかった代わりに、サーブに頼った試合をしていなかったこともサービスエースがロジャーに2つあるだけということからも伺えます。もちろん、ナダルはサービスエースに頼るような試合展開を全く考えていないことは明らかです。NBCのLive放送のなかで、中間的なStatisticsとして、1stServeが入ったときのPoint獲得率、2ndServe時のPoint獲得率というのがありますが、第一セットを1個で落とし、セカンドの出足を躓いた時点で、1stServeが入ったときのPoint獲得率が、50数パーセントに対して、2ndServeからのPoint Get率がなんと0%というのは、衝撃的でした。ここまでで、ロジャーの勝利がないことは確信できましたが、少しもつれ、いくつかのBreak Chancesがロジャーに訪れた第2セット、第7ゲームの2つのBreak Chancesのどちらかを物に出来ていれば、流れを変えることが出来たかもしれなかったのですが、残念です。
サービスの%もファーストサーブを高い確率で入れていくナダル(75%)に対して、ロジャーは、Baselineの後ろ3メートルで構えているナダルに対しても、200キロ近い弾丸サーブを撃ち続けます。セカンド・サードセットで、Firstの確率は上がりましたが、前半戦は、50%台でした。これが、最初から波に乗れない(最初のゲームをいきなり落とし、最初の5ゲームのサービスゲームの4ゲームをBreakされる事態になったのではと考えてしまいます。)ジョコちゃんは、Firstの確率は低いのですが、Second ServeからのPointの獲得率が59%とFirstの57%より高いという結果は、実はサービスに頼らないテニスを展開する準備が出来ていたと考えるべきでしょう。Winners - Unforced errorsがPlus 30というのも立派です。(Nadalはこれを上回るPlus 50ですから、人間業とは思えません...)
ロジャーは、人間らしさを見せてしまったというべきでしょうか。この試合、Winners - UFEsは、minus4。UFEsの方が多かったわけです。このUFEsは曲者で、Statisticsをつける人の主観的要素が入りますので、極めていい加減です。NBCの放送では途中経過で、ナダルのUFEsが10個、ロジャーのUFEsが40個と出ていましたので、NBCのStatsticsをつける人は、かなり厳しく“Unforced” Errorsを取っていたと考えるべきでしょう。それにしてもナダルのUFEsが7個(!!!)とは恐れ入谷の鬼子母神って感じですね。
もうひとつ、ここに現れていなかったのですが、放送中に表示されたショッキングなDataがあります。それは、ナダルの1stServeが100%!100%すべて、ロジャーのバックハンドを狙って打っていたという事実です。これが出たときは、解説のマッケンローも驚いて何かコメントしていたのですが、テレビの前で、崩壊していくロジャーを半分眠りかぶってみていた我々3人と一匹(テニプリ小僧、父、母とバロン)は、コメントそのものを聞き逃したのですが、全くサーブに工夫しないナダルの真実(アベレージのサーブのスピードが173キロはかなりコントロール重視と言えるでしょう)を目の当たりにして、私は飛び起きました!小僧は半分以上寝ていましたが...
久々の長文になりました。ロジャーファンの我々3人としては、是非、ロジャーに前人未到の6連覇を芝の上で達成して欲しいと願っています。ナダルの全仏連覇は、この分だと後数年続きますね、きっと!