2007年06月04日
なぜアメリカ勢は全仏で勝てないのか?その1
今年の全仏は、アメリカ勢にとって忘れられない、屈辱的な年になりました。参加9選手全員が一回戦負けは、新記録で、今後破り得ない最低記録でしょう。
Vincent Spadea現在66位、Robert Kendick86位、James Blake8位、Sam Querrey67位、Robby Ginepri48位、Justin Gimelstob150位、Amer Delic69位、Michael Russell68位、そして、アメリカのエース、Andy Roddick、今大会第3シード、現在世界3位が、ロシアのIgor Andreev125位に敗れたわけです。
RoddickのGrand Slamでの戦いぶりを見ると明らかにFrenchでの不振が見て取れます。
Year 全豪 全仏 全英 全米
2000 不参加 不参加 不参加 1回戦敗
2001 不参加 3回戦敗 3回戦敗 ベスト8
2002 2回戦敗 1回戦敗 3回戦敗 ベスト8
2003 ベスト4 1回戦敗 ベスト4 優勝
2004 ベスト8 2回戦敗 準優勝 ベスト8
2005 ベスト4 2回戦敗 準優勝 1回戦敗
2006 4回戦敗 1回戦敗 3回戦敗 準優勝
2007 ベスト4 1回戦敗 ? ?
昨年のSuper national clay courtでのこと、全米のTop Junior200数十名の前に講演に立った有名なテニスコーチが、「普段の練習をクレーコートでしている人、少なくとも練習の3分の1はクレーコートでしている人はどのくらいいるか?」と問いかけた際に、上がった手は、20-30しかなかったことを思い出しました。
周りを見渡しても、手数が掛かるクレーコートは敬遠され気味で、クラブがAll Hard Courtのところが如何に多いか。我が家が入っているClubが12面全てクレーというのは如何に例外的かが分かります。
しかし、それだけではないように思うのです。全仏期間中、試合を見ながら、考えて行きたいと思います。皆様のご意見をお聞かせください。
Vincent Spadea現在66位、Robert Kendick86位、James Blake8位、Sam Querrey67位、Robby Ginepri48位、Justin Gimelstob150位、Amer Delic69位、Michael Russell68位、そして、アメリカのエース、Andy Roddick、今大会第3シード、現在世界3位が、ロシアのIgor Andreev125位に敗れたわけです。
RoddickのGrand Slamでの戦いぶりを見ると明らかにFrenchでの不振が見て取れます。
Year 全豪 全仏 全英 全米
2000 不参加 不参加 不参加 1回戦敗
2001 不参加 3回戦敗 3回戦敗 ベスト8
2002 2回戦敗 1回戦敗 3回戦敗 ベスト8
2003 ベスト4 1回戦敗 ベスト4 優勝
2004 ベスト8 2回戦敗 準優勝 ベスト8
2005 ベスト4 2回戦敗 準優勝 1回戦敗
2006 4回戦敗 1回戦敗 3回戦敗 準優勝
2007 ベスト4 1回戦敗 ? ?
昨年のSuper national clay courtでのこと、全米のTop Junior200数十名の前に講演に立った有名なテニスコーチが、「普段の練習をクレーコートでしている人、少なくとも練習の3分の1はクレーコートでしている人はどのくらいいるか?」と問いかけた際に、上がった手は、20-30しかなかったことを思い出しました。
周りを見渡しても、手数が掛かるクレーコートは敬遠され気味で、クラブがAll Hard Courtのところが如何に多いか。我が家が入っているClubが12面全てクレーというのは如何に例外的かが分かります。
しかし、それだけではないように思うのです。全仏期間中、試合を見ながら、考えて行きたいと思います。皆様のご意見をお聞かせください。
アメリカの主流はハードコート。ご存知の通りハードコートではテンポの速いテニスを展開し、早め早めにポイントを重ねていく方法が好まれる傾向にあります。(ロディックやアガシなんかはその傾向が情緒ですね)
しかし、クレーコートでは打球のスピードが殺され、通常よりもラリーが長くなるのは周知の事実。
それに引き換え、南米等のクレーコーター達は強烈なトップスピンを使用し、粘り強くミスの少ないラリーを展開することを身上としている選手が多く、極めつけはどちらのタイプの選手もそのスタイルを幼い頃から磨いてきたことがほとんどであると言う事。
つまり、クレーコーター達は幼い頃から長いラリーに持ち込む耐久力を精神的にも肉体的にも鍛えている、ということです。これでは一気に勝負を仕掛けたいアメリカ勢が全仏でなかなか勝てないのも道理ではないかと思うのですが...
また、球足の速いコートでの打球に慣れていると遅いコートにアジャストするのが難しい、というのをある文献で読んだことがあります。ご参考までに。
しかし、アメリカの主流がHard Courtになったのは、ここ数年の話ではなく、私がアメリカのテニスに注目して見始め、アメリカに実際にわたってきた94年に、もうすでに状況は同じでした。ご指摘のアガシは、全仏で、99年に優勝し、Career Grand Slamを達成する前にも90年、91年に、決勝に進出しています。決して、世界のTop3に居ながら、1回戦落ちとか、3回戦までしか進めないというていたらくではなかったのです。他のアメリカ人も、マイケル・チャンが89年優勝、91年、92年は、ジム・クーリエが2連勝。ジムは、93年にも決勝に進み、95年にはマイケル・チャンが決勝に戻ってきています。
確かに70年代から90年代、アメリカのテニス黄金時代に、アメリカ人以外が優勝するのが難しいような時代もありました。アメリカ人でなかったマルチナ・ナブラチロワのように気が付いたらアメリカ人になっていた例もちらほらあったことを考えると、今のアメリカの選手層は薄くなりました。それにしても、全員一回戦負けですか?これが私には解せないわけです。