2007年05月31日
フレンチオープン“Net”観戦記
以前に我が家独特のStatsとして「ポイント関与率」というお話をしました。Flashyなテニプリ小僧をたしなめるために、どれだけ無駄な努力をして、どれだけ無駄なミスをして、どれだけ無駄な体力を使って、どれだけ必要な知力を使って勝っていないかを、説明する指標です。対戦相手のレベルが上がり、テニプリ小僧の調子が「Superいい調子」出ない場合(最近のほとんどゲームはこれに当てはまります)、ポイント関与率(よきにつけ「相手からもぎ取ったWinners」、あしきにつけ「Unforced Errors」、テニプリ小僧がポイントの行方を左右したポイントの数を、Playしたポイントで割ったもの)が高くなると、概ね結果が悪くなります。胸のすくような一本のWinnerのために、2-3本のUnforced Errorsをするからです。
この「ポイント関与率」の視点でそれぞれのゲームをStsticsだけで眺めるのが結構面白いのです。
フレンチオープンの1回戦で、一番テニプリ小僧の陥りやすいパターンになっていたのが、スペインのHidalgoがスイスのWawrinkaという選手(知らないなぁ~)に負けた試合
http://www.rolandgarros.com/en_FR/scores/stats/day8/1015ms.html
Statsを見ていただくとお分かりのように、取ったポイント数(156ずつ)も、ゲーム数(24ずつ)も同じなのにSet Countは3-2でWawrinkaの勝ちという面白い試合です。私の計算式によるポイント関与率は、Hidalgoが16.7%、Wawrinkaが30.4%です。これはUnforced Errorsを67も積み上げる一方で、Winnersも28とHidalgo(15個)の倍近くあるわけです。そうすると、もぎ取った156ポイントの残りは何か?Forced Errorsに分類されるわけです。追い込まれて放ったShotがLineを割る、Passing ShotがNetする、Passing Shotに手が届くもVolleyがNet、などなど、明らかなMissではないが、自らの「Good Shot」が相手のミスを誘った、もっと積極的に「ErrorをForced」した「相手にミスをさせた」Shotをどれだけ打てたかです。これが、Hidalgoは、WawrinkaのUnforced Errorsと自分のWinnerの合計(82ポイントとほぼ同数の)84ポイントあるわけです。この試合をHidalgoが勝ってくれたら、テニプリ小僧に見せつけるのですが、残念。
しかし、ポイントにそれほど関与しなくても、しっかりと勝つことが出来ることを証明してくれたのが、Federerです。アメリカのRussellをストレートで破ったFedererの1回戦のStatsを見ると、ポイント関与率が21.4%に対して、RussellからForced Errorsを60個もぎ取り、対するRussellはポイント関与も16.1%と少なく、また、Forced Errorsも45個と少ないことが、Federerの4個、2個、4個と安定したストレート勝ちに繋がったわけです。
http://www.rolandgarros.com/en_FR/scores/stats/day8/1001ms.html
最後にもう一つ。SafinがTipsarevic(この人も知らないなぁ~)に負けた2回戦の試合です。Safinのポイント関与率は35.6%、Totalの獲得ポイント数が97ポイントですから、自身のUnforced Errorsの53とForced Errorsで取ったPoint55がほぼ同数。こうなると関与率が低く、Forced Errorsを誘った数も45とSafinより少なく、サービスエースもSafinより少なく、Winnersも少ない、Tipsarevicが粘り勝ちということになってしまいます。ストレートセットで終ったこの試合は、実に2時間38分かかっています。
http://www.rolandgarros.com/en_FR/scores/stats/day9/1070ms.html
攻める事は大事だ!けれど、Unforced Errorsを重ねることは自滅への道だ!いつでもポイントをもぎ取れると信じているテニプリ小僧に分からせるよいStatsを見つけられる日まで、Stats探しは続きます。
この「ポイント関与率」の視点でそれぞれのゲームをStsticsだけで眺めるのが結構面白いのです。
フレンチオープンの1回戦で、一番テニプリ小僧の陥りやすいパターンになっていたのが、スペインのHidalgoがスイスのWawrinkaという選手(知らないなぁ~)に負けた試合
http://www.rolandgarros.com/en_FR/scores/stats/day8/1015ms.html
Statsを見ていただくとお分かりのように、取ったポイント数(156ずつ)も、ゲーム数(24ずつ)も同じなのにSet Countは3-2でWawrinkaの勝ちという面白い試合です。私の計算式によるポイント関与率は、Hidalgoが16.7%、Wawrinkaが30.4%です。これはUnforced Errorsを67も積み上げる一方で、Winnersも28とHidalgo(15個)の倍近くあるわけです。そうすると、もぎ取った156ポイントの残りは何か?Forced Errorsに分類されるわけです。追い込まれて放ったShotがLineを割る、Passing ShotがNetする、Passing Shotに手が届くもVolleyがNet、などなど、明らかなMissではないが、自らの「Good Shot」が相手のミスを誘った、もっと積極的に「ErrorをForced」した「相手にミスをさせた」Shotをどれだけ打てたかです。これが、Hidalgoは、WawrinkaのUnforced Errorsと自分のWinnerの合計(82ポイントとほぼ同数の)84ポイントあるわけです。この試合をHidalgoが勝ってくれたら、テニプリ小僧に見せつけるのですが、残念。
しかし、ポイントにそれほど関与しなくても、しっかりと勝つことが出来ることを証明してくれたのが、Federerです。アメリカのRussellをストレートで破ったFedererの1回戦のStatsを見ると、ポイント関与率が21.4%に対して、RussellからForced Errorsを60個もぎ取り、対するRussellはポイント関与も16.1%と少なく、また、Forced Errorsも45個と少ないことが、Federerの4個、2個、4個と安定したストレート勝ちに繋がったわけです。
http://www.rolandgarros.com/en_FR/scores/stats/day8/1001ms.html
最後にもう一つ。SafinがTipsarevic(この人も知らないなぁ~)に負けた2回戦の試合です。Safinのポイント関与率は35.6%、Totalの獲得ポイント数が97ポイントですから、自身のUnforced Errorsの53とForced Errorsで取ったPoint55がほぼ同数。こうなると関与率が低く、Forced Errorsを誘った数も45とSafinより少なく、サービスエースもSafinより少なく、Winnersも少ない、Tipsarevicが粘り勝ちということになってしまいます。ストレートセットで終ったこの試合は、実に2時間38分かかっています。
http://www.rolandgarros.com/en_FR/scores/stats/day9/1070ms.html
攻める事は大事だ!けれど、Unforced Errorsを重ねることは自滅への道だ!いつでもポイントをもぎ取れると信じているテニプリ小僧に分からせるよいStatsを見つけられる日まで、Stats探しは続きます。
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