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テニプリ小僧のアメリカテニス修行記 日本生まれ、アメリカ育ち、11歳でトーナメントテニスの世界にどっぷりはまり込み、12歳でSection No.1 Playerになり、14歳で全米30位代に上がってきたテニプリ大好き、Flashyな、ド派手なテニスを愛する15歳のテニス少年の「両親」のブログ。

kaido-no1fan
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涙なしでは語れないDouble Fault病克服法-最終回

次に取り組んだのが、Spin Serveです。

Spin Serveの練習になると、狂ったようにSpinを打ち続けます。Advantage Sideで右利きの選手のBackhandへのKick Serveはこの集中的なServeの練習から会得したものです。

実はこの頃私自身本業が非常に忙しく、ある日久しぶりにテニプリ小僧とOne Setをやった時に今まで見たことも無いようなKick ServeをBacksideで連発されて、「おい、テニプリ、どこでそんなKick Serve拾ってきたんだ?」と思わず聞いてしまったのを覚えています。

この時点で一年続いたNote作戦は終了していましたので、テニプリが12歳になった春のことです。この年の終わりに、気が付いたらMid Atlantic SectionのNo.1 Playerになっていたのですが、DFで自滅は確実になくなっていました。

Sliceを次に覚え、Speedもまた上がりました。このころ、あるいは、今でもまだまだControlは不足していますが、サーブは確実にテニプリ小僧の武器として体に残りました。

サーブへの意識改革をするために現状分析をする。口で言わないDataに言わせる。問題点を見つけ出す。テニプリの場合は、SpinをかけるHead Speed、リストワーク、リストの筋力、腕力が不足していました。また、ひざの使い方が不足して、Ballをしっかり打ち上げられなかったことと、頭が下がって、Racquetの振出が上ではなくて、前になってしまっていたことが、多くのNetへのミスを生み出していました。これをテニプリが一番喜ぶ、「カイカン!」と感じるガンガンとエースの取れるサーブをひたすら練習することで会得させ、身についたHead SpeedをSpinに応用することで、Second Serveの安定性を高めました。随分長く書きましたが、実はこれがサマリーで、エッセンスです。

では、何が「涙なしでは語れない」のか?これはサーブがテニプリのテニスの歴史(10年ほど)のなかで、いつでも最大の論点で、私のテニスと彼のテニスで一番相容れない部分だったからです。私のサーブは、165センチという身長のせいもありますが、一度も武器と思ったことがありません。そりゃたまにはエースも取りますが、DFと戦ってきた歴史があります。ですから、First serveを練習か何かとしか思わないように無造作にFaultして、ついでにDFするテニプリ小僧に、何度吐き捨てるように「First Serveが練習だと思っているのか、ばか者!」とか、「サーブが入んなきゃ、始まんないんだよ、テニスは!」とか、「Ball一個しかないと思ってやれ!」とか、私に言わせたことでしょうか?練習でも「今日はOne Serveで試合しよう(この形式は長いこと負けませんでした)」とか、「DFしたら、Double Knee Jump10回!」やら「腕立て20回!」などとPenalty作戦でPressureを掛け続けたことか?ボール缶を10回倒すまでサーブの練習を止めない!練習では、300球の大カゴを打ち終えても、まだ、2回しか倒せていなくて、罰ランになったりもしました。あるいは試合での飴玉作戦「DFを1セット3つ以内にしたら、ごほうび(遊戯王カードやポケモンカード)あげる」作戦では、最初のサービスゲームで3つやってのけ、「1ゲームじゃなかったの?」にはぶち切れました。何度けんかしたことか?テニプリも何度悔し涙にくれたことか?茨の道は使い古された言葉ですが、茨まではいかなくとも、ガタゴト道を進んできたのは事実です。DF病がすっかり影を潜めた今、サーブには本当に苦労したなと、3年前を懐かしく思います。
 
DF病からすっかり遠のいた今、涙しているのは、テニプリのサーブに翻弄されて弄ばれている、私、テニプリ父の方です。悔しい!!!
トーナメント | 投稿者 kaido-no1fan 14:17 | コメント(5) | トラックバック(0)